C.D.マッコーレイ、R.Sモクスレイ、E.V.ヴェルサ編の「リーダーシップ開発ハンドブック」を読みました。
あのリーダーシップ開発の研究機関CCL(Center for Creative Leadership)によって書かれた本です。
ずっとCCLの本を読みたいと思っていました。待望の本です。
まず、リーダーシップ開発を「リーダーシップの役割とそのプロセスを効果的なものにするために個人の能力を伸ばすこと」と定義しています。
リーダーシップ開発の鍵となる要素
アセスメント(評価・測定)
チャレンジ(困難を伴う課題)
サポート(支援)
最初に、360度フィードバック(多面評価)について書かれていますが(たぶん多くの会社で導入されているのではないでしょうか)、リーダーシップ開発にちゃんと使われている会社は少ないのではないかと感じました。もう少し言うと、使い方を間違っている会社が多いのではないかと感じました。
トレーニング技法と学習されるスキルの例
研修の技法 学習されるスキルの例
講義 概念的情報:理論、モデル、原則、
テクニックなど
ケース・スタディ 複雑なスキル:代替案を考える能力、
前提を疑う能力、分析的に考える
能力、問題を見つけ出し解決する
能力など
ロール・プレイ 対人関係スキル:対立処理、交渉、
影響力の発揮、チーム・ビルディング、
積極的傾聴、フィードバックの授受、
コミュニケーションなど
ロール・モデリング ロール・プレイに同じ
シミュレーション 問題解決、対人関係スキル、分析的
思考
最終章で、一個人ではなく人々の相互作用によってリーダシップが立ち上がるという新しい概念の「共有された意味形成過程のリーダーシップ」が書かれています。
かなり分厚い本ですけど、最終章までおもしろい。
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