ヒューマンバリュー編著の「コーチングの技術 -組織が変わり成果が変わるコーチングとは?-」を読みました。
絶版なのが残念ですね。
タイトルが悪いですね。コーチングの技術だけを語っている本ではありません。
ラーニング・オーガニゼーションの本といった方がいいかもしれません。その中で、コーチングのフィロソフィーや技術を書いているといった感じです。
そうは書きましたが、あのティモシー・ガルウェイのコーチングを取り入れていますから、コーチングの本としても素晴らしい本です。
こちらも絶版ですね。
私たちの多くは、「結果を出す」というサバイバル・ゲームに追われています。このゲームの条件は過酷になる一方です。これからは、単に結果を出し続けるだけの組織は、いつかはゲームに取り残されてしまいます。結果を出し続ける一方で、同時進行的に結果を出す能力を高めていくことのできる組織(学習型組織)だけが、勝ち組に残るだろうと言われています。
コーチングはその手法のみを導入しても決して成功しません。コーチングは単なる育成方法の導入ではなく、マネジメントの考え方自体を変えていかなくてはならないのです。そこでは、コーチングの手法だけではなく、その背景にある哲学の理解が不可欠になります。
コーチングのプロセスは、
1)準備
2)セットアップ会話
3)体験
4)振り返り
の4つです。
同行指導は、同行によって成果を出すことが目的ではありません。同行指導は、同行先での商談を通して、セールスパーソンがその後の営業活動に役立つ考え方ややり方を生み出すことが目的です。
コーチングとは「信頼を基盤とするパートナーシップに基づいた、変革と学習に関する新しい手法」です。その中でも「信頼」「パートナーシップ」「学習」の3つは、現代における非常に重要なキーワードとなっています。
10年以上前に書かれた本とは思えないですね。古さを全く感じさせません。
0 件のコメント:
コメントを投稿