マーガレット・J・ウィートリーの「「対話」がはじまるとき -互いの信頼を生み出す12の問いかけ-」を読みました。
「12の問い」とは、以下の通りです。
1.人間らしく生きたいと感じていますか?
2.未来における役割は何ですか?
3.他人を信じていますか?
4.何に目を向けていますか?
5.きちんと耳を傾けたのはいつですか?
6.考える時間をつくっていますか?
7.地球とどう関わっていきたいですか?
8.みんなが一つになるために、何ができますか?
9.みんなのために働いたのはいつですか?
10.神聖な感覚を味わったのはいつですか?
11.変化を生み出すために何ができますか?
12.恐れを乗り越えられますか?
いろんなところで、ダイアログ(対話)の機会が増えてきていると思いましが、ルールが書いてありましたので、抜粋します。
対話のルール
(1)それぞれが対等な立場であることを認める
(2)常にお互いを知ろうという気持ちでいるように努力する
(3)優れた聞き手になるには、お互いの助けが必要であることを
認識する
(4)語り合いのペースを落とし、じっくり考える時間をつくる
(5)対話は、ともに考えるための自然で人間らしい方法だと思い出す
(6)対話は、ときとして雑然とするものだと覚悟しておく
最後にまとめてくれていました。
「対話」がはじまるとき
「何がいけないのか?」ではなく、「何ができるのか?」と問い続けよう。
心を曇らせている問題に目を向けよう。
自分は一人ではなく、同じ夢を抱いている人は大勢いるのだと信じよう。
気がかりな問題があるなら、思い切って語り合おう。
知っている人に話し、
知らない人にも話し、
そして、口をきこうと思わなかった人にも声をかけてみよう。
違いに興味をもとう。
驚きを楽しもう。
確信よりも好奇心を大切にしよう。
可能性を実現するために行動したい、という人はだれでも歓迎しよう。
だれもが何かしら役立つ知識や経験をもっている。
突破口は常に新しい人間関係から見つかる。
覚えておこう。身の上話を聞いた相手を恐れることはできないということ。
親身になって耳を傾ければ、その人との距離は必ず縮まるということ。
本物の語り合いによって世界は変えられると信じよう。
人間の善良さを信頼し、再び寄り添おう。
素晴らしい本です。この時期には染みわたります。特に以下のところに惹かれました。
ただ苦しんでいる人に寄り添い、その人の苦しみをありのままに認め、目をそらさずにいるだけの勇気をもつ、(中略)苦しんでいる人と向き合い、相手の思いを感じ取ろうとする。その人の経験に心を開き、目をそらさないようにする。そうやって苦しみに立ち会うのです。
このような時だからこそ対話が必要ですね。
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