西水美恵子氏の「国をつくるという仕事」を読みました。2日連続英知出版の本ですね。
西水さんは、つい最近の日経にもインタビュー記事が載っていましたが、元世界銀行の副総裁です。
大学教授から世界銀行に入って、発展途上国の現場を訪問した体験記です。
副総裁ですから、クーラーのきいた部屋でゆっくり過ごすこともできたのでしょうが、生々しい発展途上国の現場が描き出されています。
彼女の行動力、Beにとてもひきつけられます。感動のリーダーシップの本です。
最後に、解説に代えて、田坂広志氏が「真のリーダーシップの抱く夢」というタイトルでまとめられています。
そのリーダーたちとの出会いを語った本書が、かくも、我々の胸を熱くし、心を動かすのは、西水氏自身が、それらのリーダーたちの姿に、そして、その国の片隅で、精一杯の思いで生きる貧しき人々の姿に、胸を熱くし、心を動かされた真実が、そのまま伝わってくるからだろう。
(中略)
その西水氏が描く、様々なリーダーたちの姿。
草の根の人々に対する深い共感を抱き、恵まれぬ人々のために社会を変えようという願い、
敢えて困難な道を選び、現実との格闘を続ける、様々なリーダーたちの姿。
(中略)
真のリーダーシップは、必ず、
人々に対する共感を原点としている。
それが職場であるならば、部下に対する共感。
それが企業であるならば、社員に対する共感。
それが国家であるならば、国民に対する共感。
その共感なしに、いかなるリーダーシップも存在しない。
0 件のコメント:
コメントを投稿